農林、製造、観光産業の再生・振興と人材育成に取り組み、
働くことを大切にする安心社会を目指します

国、県、広域連合、市と信州大学や地元産業界等との産学官連携によって立ち上げたエス・バードは、他に例を見ない産業振興と人材育成の拠点です。南信州(14 市町村)全体で、いわゆる地場産業を含む全ての産業分野が伸長するように、各業界団体等と徹底して方策を探り、その取組を強力に支援していきます。また、中小企業の支援強化および働くことを大切にする安心社会の実現に向け、雇用の安定と公正労働条件の確保に取り組みます。
コロナ禍の中、世界経済は 1930 年代の大恐慌以来の低迷になると言われており、当地域の経済にも深刻な影響が出ていますが、飯田市としては経済団体や金融機関、労働団体と連携して、緊急経済対策として第1弾から第4弾まで事業者支援を進めてきました。
主なものとして、当面の事業継続、雇用確保のために、国の持続化給付金や雇用調整助成金及び県と連携した協力金・支援金による取組に併せ、市として独自の家賃補助や、飲食業や観光宿泊業、交通事業者等への緊急支援を行いました。また、商工会議所と連携したプレミアム商品券による消費喚起、さらに金融機関と連携した中小企業振興資金「新型コロナウィルス対策資金」を新設し厳しい資金繰りを支援しています。

(1)農林業

地域農業には、従事者の減少と高齢化をはじめ多くの課題がありますが、飯田下伊那の歴史・風土・文化を培ってきた基幹産業です。飯田下伊那全体で担い手づくりや遊休農地の活用といった課題解決に取り組み、活力ある農業・農村の構築を図ります。
リニア・三遠南信時代には、都市生活者に直結した農作物の販売や農業体験交流が可能となり、農業の発展可能性が拡大します。

① 市田柿をモデルにして様々なフルーツの高付加価値化を図り、飯田下伊那が連携した「フルーツの里・南信州」としての地域ブランド化を図ります。
② 域産域消を推進すると共に、ネット販売など高付加価値化につながる様々な販売ルート・販売方法を海外も含め開拓します。リニア時代に向けて、直売・産直・農業体験ビジネスの振興を図ります。
③ 就農希望者の研修充実や初期投資負担の抑制、兼業農家の持続や女性力の発揮、さらに「農業おこし協力隊」(仮称)による外部人材の導入などの支援を通して、多様な農業の担い手確保に取り組みます。
④ 関係機関や農業団体と連携して、省力化等につながる新品種・新技術の開発を図り、AI(人工知能)やⅠoT(モノのインターネット)、ロボット化などの技術を活用した未来の農林業スタイルの実証研究を進めます。また、自然災害の影響を受けにくい生産方法を検討し、その移行を図ります。
⑤ 森林整備の主体となる森林組合を多面的に支援するとともに、今後の森林管理に向けた所有者の意向確認や不在地主対策など調査・確認を進めます。また、負担の大きい小規模財産区においては、財産区の皆さんのお考えに沿って、市有林への移行手続きを進めます。
⑥ 世界的な気候変動やコロナ禍における今後の食料事情を見据え、域内消費の推進と自給率の向上を図ります。

(2)製造業

「産業振興と人材育成の拠点(エス・バード)」は、国内唯一の環境試験機器を備え、県工業技術総合センターが設置され、施設全体を(公財)南信州・飯田産業センターが管理しています。ここを拠点として、様々な産業の維持発展と多様な働き方の創出を図っていきます。

① エス・バードにプロフェッショナル人材を配置するなど機能を強化・拡充し、全ての地域産業の振興に注力します。
・様々な地場産業の技術指導や創業支援に取り組み、飯田ビジネスネットワークセンター(NESUC-IIDA)や産業技術大学等の事業拡充を図ります。
・コロナの影響を受けた輸送関連産業(自動車や航空機など)の再生支援とともに、健康、衛生、安全、環境関連等、様々な分野で研究開発力を具備した企業の育成に取り組みます。
・コロナ禍でテレワーク中心の働き方が進展する中、リニア・三遠南信道時代を見据えて、サテライトオフィスの誘致を進めます。
・人生 100 年時代を迎え、元気な年配層の再チャレンジを後押しして、シニア系ベンチャー企業の育成を進めます。
・信州大学大学院工学系の航空機システム共同研究講座に加え、農学系(景観デザイン)や教育学系の大学院機能を誘致し、南信州キャンパスの拡充を図ります。
・AIやⅠoT、ロボット化、ドローンなどの技術を活用した製品開発に積極的な支援を行うとともに、産業センターに導入した3DCADによるものづくり人材の育成を進めます。
② 龍江産業団地の整備を進め、同団地や三穂伊豆木の工業適地、旧桐林クリーンセンターなどへ優良企業の立地を進めます。
③ 飯田市を拠点とした新規事業への挑戦や新たな分野に舵を切ろうとする中小企業には、I-portやビジネスプランコンペなどを通して独自の専門機関集団で支援していきます。
④ 大工や左官などの職人技術の継承を図ると共に、商工会議所や金融機関、域外の関係機関などと連携して地元企業や店舗の事業承継を支援します。

(3)観光

コロナ対策を支援しつつ、エコツーリズムや上質な地域の学び・自己実現のための旅(持続可能な地域を学ぶ南信州の旅=「SDGs 南信州ツーリズム」)を目指して、南信州全体の観光をDMO南信州観光公社と連携して組織的に推進します。

① 天龍峡そらさんぽや遊歩道など新たな観光資源を生かした誘客を促進します。
・天龍峡周辺はじめ三遠南信道沿線地区としっかり連携した誘客の取組を進めます。
② 三遠南信道全通を見据えた遠山郷観光を構築します。
・遠山郷かぐらの湯、しらびそ高原天の川、下栗の里、南アルプスなどに磨きをかけるよう遠山郷観光振興ビジョンを策定するとともに、観光戦略計画を改定して取り組みます。
③ 南信州全体の観光推進主体として南信州広域観光機構(仮称)を設立し、「SDGs 南信州ツーリズム」の確立を目指します。

その他の重点政策

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